突然ですが、私はアメリカのアカペラグループの、ペンタトニックスが好きです。
ほぼ毎日聞いているのです。

新カバーアルバムが発売になったのでさっそく聞き込んでます。
もとが大ヒット曲ばかりで良曲揃いなのは当たり前なのですが、PTXの魅力はそのまた上にあって、アレンジ・一人一人の個性と歌唱力・5人のハーモニー、これらが絶妙に合わさって迫ってくるんです。
この音楽に出会えて幸せだと感じる、稀に見るパワフルアーティストだと思うのです。

収録曲の中でもEd Sheeranの「Perfect」は秀逸。
百聞は一見にしかず、こちらをご覧ください。

本家Ed Sheeran自身の「Perfect」ももちろん素晴らしく、例えるならまるで恋人に弾き語りされるような、1対1で伝わってくる良さ。

でもPTXの歌を聴いて、何とも言えない心地よい感動に包まれました。
まるで大ホールのオーケストラに似た包み込むような感動。

ケヴィンが弾くチェロの美しい旋律。
メインヴォーカルのスコットの切なく通る声。
それを下から押し上げるようなメンバーのコーラス。
時折見せるメンバーの幸せそうな表情。

それらがあわさってオーケストラのような曲の深みを与えていると思うのです。

こういう音楽に触れると、日常で錆びていく自分に「この世の美しさ素晴らしさ」を思い出させてくれるのです。この世は捨てたもんじゃない、これほど素晴らしいものがあるじゃないか、と。

芸能・芸術はそのためのものだと実感します。

長らく日本のポップス・芸能界にはそれを見出すことができていません。

音楽の幸せを授けてくれたPENTATONIXに感謝です。